スギ材の箱でも確かめられた調湿効果 人が過ごしやすい湿度の目安は、60%前後といわれています。木の主成分セルロースなどに含まれる水酸基によって、木は室内(グラフでは箱内)の湿度を一定に保つことができるのです。
木の調湿性は、人が生活しやすい環境を整えることにも役に立っています。たとえば、木造校舎の学校では、インフルエンザによる学級閉鎖が少ないといわれています。
ご存知でしたか?日本で一番幸せな県が、北陸に集中していることを。
福井、富山、石川が上位3位を占め、東京や大阪は下位にランクされました。
都市の豊かさよりも、自然の豊かさ……森と海の恵みなのかも。
北陸に咲く幸せの根っこを、見つけにいきましょう。
いのちの温もりが伝わるよ
森 は生きものたちのゆりかご
スギ材の箱でも確かめられた調湿効果 人が過ごしやすい湿度の目安は、60%前後といわれています。木の主成分セルロースなどに含まれる水酸基によって、木は室内(グラフでは箱内)の湿度を一定に保つことができるのです。
木の調湿性は、人が生活しやすい環境を整えることにも役に立っています。たとえば、木造校舎の学校では、インフルエンザによる学級閉鎖が少ないといわれています。
木の断熱性能はコンクリートの約10倍、鉄の約500倍 熱伝導率が低いほど、断熱性能が高いといえます。 木を使うことで、冬はひんやり感なく暖かく、夏は涼しい住まいの実現につながります
木の断熱性能はコンクリートの約10倍、鉄の約500倍 人が感じる温度(体感温度)というのは室温だけではなく、表面温度に影響されることをご存知でしょうか。快適な室温でも、壁や床の表面温度が低いと「寒い」と感じます。逆に室温が少し低かったとしても、表面温度が高ければ、あたたかく感じることができます。 つまり、表面温度が高いと、エアコンの室温を上げすぎることもなくなり、省エネにもつながるのです。
1.香りがストレスを解消
スギやヒノキには独特の香りがあり、ストレスを和らげたり、血圧を下げるなどの効果があるといわれています。
これは木の精油成分“フィトンチッド”によるもので、リフレッシュ効果だけでなく、防腐・殺菌作用もあると認められています。
2.目にやさしい 木は光を適度に吸収し、まぶしすぎるということがありません。人体に有害な紫外線を多く吸収し、人が暖かさを感じる赤外線を反射して、目にやさしい心地よい環境をつくり出します。
3.音を吸収 木は耳障りな音を吸収するので、話し声や物音がやわらかく聞こえます。コンサートホールなど、優れた音響効果を必要とする施設のほとんどが、木で構成されています。
4.疲れにくい 木造校舎は鉄筋コンクリート造の校舎に比べ、授業中に疲労を感じにくくなるという調査結果があります。木がもつさまざまな癒し効果で、疲れにくく、健やかで快適でいられるようです。
加熱により、先に強度を失うのは、鉄・アルミニウム 木材は、燃えはじめても表面に炭化層が形成され、1分間でわずか0.6mmしか燃えません。こ れに比べて鉄は、木の265倍も熱を通しやすく、急激に強度を失います。火災時には鉄骨の構造体の方が、先に倒壊する恐れがあります。
木は植えて、育てて、伐って利用し、また植えることのできる資源です。木材として利用された後も、解体材としてリサイクルしたり、バイオマスエネルギーとして利用するなど、循環(再利用)が可能な資源です。
森林生態系の原動力は、樹木が自らの成長のために太陽光をエネルギー源とした光合成によって生産する「ブドウ糖」です。葉の気孔から吸収した二酸化炭素と根から吸い上げた水を原料に、太陽エネルギーと葉緑素のはたらきでブドウ糖を生産し、酸素を大気中に放出しています。
森は「炭素の貯蔵庫」 木は、吸収したCO2を体内に固定し、地球温暖化防止に大きな役割を果たします。木に固定化されたCO2は、木材として使用後、いつか燃やされるまで、ずっと木の体内に貯蔵されます。しかし老齢化した木は固定量が低下するため、計画的な伐採と植林が重要です。
高齢化した森・若々しい森 枝打ちや間伐などの手入れがされずに放置された森林では、光が入らず、下草も生えず、土壌が流されて、木々はやせ細ります。CO2の吸収能力も低く、土砂崩れなどの災害を引き起こします。 適期に伐採され、手入れが行き届いた森は明るく、下草が生い茂って豊かな生態系を形成します。活力に満ちた森は、様々な恵み(生態系サービス)を、わたしたちに与えてくれます。
自然が先生、木や太陽や風に学ぼう 建築、仏像や数々の家具・道具類に至るまで、木の文化は日本に深く根付いていました。今一度、現代の視点で木を見直し、自然とともに生きる「暮らしの文化」を創っていきませんか。